口臭を見てみたい! そう思いませんか? いっしょに口臭を見てみましょう。
口臭って、自分自身では気付かないものです。それに誰も「口が臭い」と教えてくれません。
周りの人を見て、もしかして避けられてる?っていう感じた時は、実はもう手遅れかも。
自分が一番大事にしたい!って人に、「クサイかも?」と思われていたら・・・
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口臭診断
口臭をチェックする方法で、一番単純な方法は、誰かにチェックしてもらうことです。
でも、ニオイは目に見えないし、触ることもできないし、それに「いいニオイ」と「イヤなニオイ」って、人それぞれに違った評価をします。
親とか、旦那さんや奥さんなどは、いつも同じ空間で生活していることもあるので、ニオイに対して鈍感になっていることが多いものです。親からみた子供や、夫婦の間など、相手のことを無条件に好きになっていると「イヤなニオイ」っていう感覚が存在しないかもしれません。
自分の吐いた息を、コップやビニール袋に溜めこんで、それを自分で嗅いでチェックする、というのもよく聞く方法です。でも、口と鼻は内部でつながっているので、いつも自分の口の中のニオイを嗅いでいるわけですから、コップやビニール袋の中の空気を嗅いでクサいと感じることができるのか、ちょっと疑問です。
ニンニクを食べた後や、アルコールをたくさん飲んだ後の息なら、確かにクサいかもしれませんが、ふだんの生活をしている中では、はたしてどうなのでしょう?
そこで、なるたけ客観的な形で、口臭を見る方法はないのでしょうか。
口臭を見る方法
口臭の有り無しを見分けるわかりやすさ | |
口臭チェッカー | △:ニオイの強弱は、非常にわかりやすい |
舌のチェック | ○:口臭以外の病気もチェックできる |
口の乾燥 | ○:水の飲み過ぎも注意 |
歯のネバネバ | ○:虫歯や歯周病を疑おう |
オキシドールうがい | ×:あまりオススメできません |
口臭チェッカー
2000円~4000円程度で販売されている口臭をチェックする機械で、簡単に口臭を見ることができます。口臭チェッカーのセンサー部分に息を吹きかけることで、口臭の強さを3~5段階のレベルで判定するというものです。
ただ、ニオイの強さを測定するだけのもので、「いいニオイ」か「イヤなニオイ」かの判断はできません。
したがって、歯磨きをした直後でも高レベルの判定となることがあり、それは歯磨き粉に含まれる強いミントの香りに反応したからです。なので、口臭チェッカーというのは、口のクサさをチェックするのではなく、口の匂いの強弱を判定をしてくれるものです。
とはいうものの、「いいニオイ」か「イヤなニオイ」かは別にして、強いニオイを発しているということがわかるだけでも、メリットは十分あるかと思います。
ただし、自分の吐息以外のニオイ成分がセンサーに反応してしまうことがありますので、無風状態でチェックをするようにしてください。
舌のチェック
舌をチェックすることで、口臭の有無を目で見ることができます。
私たちの舌は、健康な状態の時は、つややかなピンク色をしています。
しかし、舌苔(ぜったい)というものができてしまうと、その部分が白くなってしまいます。
舌苔というのは、食べカスや雑菌の塊が舌の上にできてしまったもので、口臭の発生原因の一つです。
また、舌がくすんだような紫色や黒褐色といったピンク色ではない色になっている場合、内臓系などの病気に罹っている疑いがあります。
このような場合には、口臭というよりは内臓臭といって、魚が腐ったような、あるいは卵が腐ったような、硫黄臭とも呼ばれる強烈なニオイが発生している可能性が高いです。
こうなってしまったら、口臭防止というような事態ではありませんので、至急、病院に出向いて検査を受けてください。
口の乾燥
緊張すると口の中がカラカラになって、ノドが乾くといった経験があるかと思います。緊張による口の渇きは一時的なものですが、いつも口が乾くというのは、唾液の分泌が少なくなっていることが原因と思われます。
また、実は口が乾いているのに気が付かないということもありますが、そのような時は鏡を使って口元をチェックしてみましょう。唇がカサカサになっていたり、どこか切れて血が滲んでいるようであれば、唾液の不足が疑われ、口が乾いているということになります。
自分の唇の状態を見てみることで、目で口臭の有り無しをチェックすることができます。
唾液には、口内の汚れを洗い落すとともに、雑菌の繁殖を抑えて歯垢を発生させない、という殺菌消毒するチカラをもっています。口の中が乾燥しているというのは、唾液が十分に分泌されていない状態なので、口臭が発生しやすいということになります。
ちなみに、飲料水を摂りすぎていると、常に水分を口に含んでいることになり、唾液は不要と判断されて分泌量が減少し、また唾液も流されていってしまいます。唾液の減少により口内を殺菌消毒するチカラが弱まってしまうと、口臭が発生する可能性は強まります。
歯のネバネバ
歯を触ってみた時、ツルツルではなく、ニュルっとした、あるいはザラっとした感じになっていませんか?
虫歯や歯周病などの細菌が繁殖していると、歯垢(プラーク、バイオフィルムともいう)ができているので、それがネバネバとした感触になってしまいます。
実際には、虫歯菌や歯周病菌などの微生物の塊が歯垢(プラーク)で、この病原菌が増殖して歯や歯茎を侵すと虫歯や歯周病になり、口臭が発生するという仕組みです。
バイオフィルムというのは、細菌などの微生物の集合体を指す言葉で、風呂場の排水溝や台所の三角コーナーなどで見られるヌルヌルと同じ構造で、異臭を放つものです。口の中にできたバイオフィルムのことを区別して、口腔バイオフィルムとも呼びますが、構造体としては同じものです。
歯垢を顕微鏡で見てみると、虫歯菌や歯周病菌が動き回っているのを確認できますので、まさに口臭を見るということになります。
顕微鏡を使わなくても、本来は白いはずの歯に黄褐色の歯垢が付いているのは、けっこう簡単に目で見つけることができます。
オキシドールうがい
オキシドールでうがいをして泡が沸き立つようだと、口臭があるといわれます。
オキシドールってうがいができるの?と思うかもしれませんが、オキシドールの容器には歯の洗浄方法というのが記述されていて、多くの場合5倍程度に薄めて使うように、と記されているはずです。
怪我をした時にオキシドールで消毒すると泡がたくさん出るように、オキシドールでうがいをして吐きだした時も口内に細菌があると泡が多く発生する、ということのようです。
ただ、オキシドールは不安定な過酸化水素水というもので、もともと酸素を排出しやすい構造です。なので、私たち一般人がオキシドールうがいをした後の泡を見ても、泡の量が多いのかどうかの区別はつけにくいと思われます。
しかも、オキシドールは殺菌剤や漂白剤としても利用されることもあるような強い薬品ですので、うがいとして使用することは、あまりオススメできません。
口臭への対策
口臭外来
口臭を見る方法でのチェックで、けっこうあてはまるものが多いようでしたら、たぶん口臭があるリスクが高いです。「口臭外来」という口臭専門の医療機関がありますので、一度診察を受けるようにしてください。
「口臭外来」には、市販されている口臭チェッカーとは比べ物にならない精度の高い口臭判定機があり、その検査結果をもとに口臭専門医が診断してくれます。
また、口臭を見る方法でのチェックでは、ほとんどあてはまらなくても、自分には口臭があるのでは?と懐疑的になっている方も、一度「口臭外来」を受診して診ていただくとよいかと思います。
セルフケア
口臭を見る方法でのチェックをして、少しあてはまる部分があるかな、という人は、今以上に口臭が悪化しないような対応を行なってください。「口臭外来」で受信されるのがベターですが、少なくとも口臭ケアは心掛けるようにしてください。
口臭を見る方法の記述でもおわかりいただけると思いますが、次の点がポイントになります。
舌苔対策 | 舌に食べカスを残さないよう、歯磨きでは舌もブラッシングしてください。 |
唾液対策 | ノドの渇きを感じる前に意識して水分を摂る。ただし、飲み過ぎダメです。 |
歯垢対策 | 歯磨きをしましょう。磨き残しが無いかと、磨き過ぎにも注意しましょう。 |
サプリメント
口臭ケアのサプリメントを利用するという方法もあります。
サプリメントであれば、手軽にケアをすることができます。
サプリメントは、口に含んで舐めたり噛んだりすることで唾液の分泌が促進されることになり、口内細菌の繁殖を抑えて歯垢の発生を防ぐという効果が期待できます。
サプリメントにはさまざまな種類がありますが、大きく「ラムネタイプ」「グミタイプ」「チュアブルタイプ」の3種類に分けられます。
「ラムネタイプ」は、口内で舐めて、ゆっくりじわじわと効果を発揮していきます。
口臭防止成分のほか、爽やかに漂う香り成分が含まれていますが、舐めて溶け出すことで効果が持続するというものです。
「グミタイプ」は、舐めて溶かすというよりは、グミを噛むなどしてグミで包まれた成分が口内に一瞬で拡がっていくというスタイルのものが多いです。
どちらかといえば、即効性に重点がおかれた形で、口臭防止成分がギュッと凝縮されてグミの中に詰まっているような感じです。
「チュアブルタイプ」は、口の中でゴロゴロと転がしながら舐めていくスタイルで、小さくなったら噛み砕くことになります。
舌の上を転がすことから、舌苔を取り除く効果も感じられるはずです。
3種類のタイプには、それぞれに利点があり、どれが一番効果があるかという判断は付けづらいものですので、自分にマッチするものを選んで試してみてください。